支払えなくなってしまった借金を整理するには、まず引直し計算をすることによって、支払わなければならない債務の額を明らかにします。そして、月々の収入により返済可能な金額や今後の人生設計を照らし合わせることによって、債務整理の方法を選択していきます。
さまざまな方法により、借金問題は解決できます。
あなたが司法書士に手続を依頼した場合、おおむね次のような流れで債務整理を進めていきます。
(1)司法書士とあなたとの間で、債務整理に関する委任契約を結びます。
(2)司法書士は、委任を受けたことを知らせる通知を貸金業者等(債権者)に対して発送します。
(3)通知を受けた債権者は、あなたに対して正当な理由なく取立行為をすることが法律によって禁止され、返済も一時ストップします。
(4)司法書士は、債権者から取引履歴を取り寄せて引直し計算をします。
(5)あなたの支払うことができる金額と支払わなければならない債務額等を考慮し、司法書士と債務整理の方針を決定し、手続を進めていきます。
司法書士と御依頼者様との間で、上記の(1)から(5)までを経て、方針の決定までに約2〜3ヶ月かかります。そして、そこからどの債務整理の方法(任意整理・特定調停・個人再生・破産等)を選択するかによって最終的に終結する期間が異なってきます。では次は、それぞれの手続方法の違いをご説明致します。